常緑であるのでトキワといわれる。他のマンサクが早春に咲くのに対して、トキワマンサクの花は4-5月に咲く。淡緑の白色で、木一面に咲く。庭木として植えられることが多いが、自生地は限られている。
そのトキワマンサクの自生地は日本には、熊本、三重、静岡の3ヶ所にしかない。静岡県の湖西市新所原の神座地区はその一つである。今年は4月下旬に咲き出してやや盛りを過ぎていたが、それでも見事な花付きであった。余り大きな木ではないが沢山集まっていると壮観である。新所原は「トキワマンサクの里」として、キャンペーンをしているらしく、沢山の旗が立ててあった。
なお、大阪市大植物園の花木園には見事なトキワマンサクの木がある。京都府立植物園では、大芝生地東側から生態園に向かう途中に花を咲かせている。
学名はLoropetalum chinenseで、中国南部・インド東北部の原産。マンサク科トキワマンサク属である。
この角度で見ると、確かにマンサクだとわかる
見事に咲いた新所原の自生地のトキワマンサク
樹皮 葉
大阪市立大学理学部付属植物園のトキワマンサク(2000.4.29)