ミュンヘン近くのTutzingにあるお城の館を借りての小さな国際会議に参加した。湖畔の庭園の緑が豊かで、様々な木が伸び伸びと育っていた。学会中の長い昼休みや、夕刻、あるいは人気のない早朝に、庭園や湖畔の散策を楽しみ、多くの写真を撮った。日本での学会は何とはなくせわしないのに、国外での学会ではゆったりと時を過ごすことが出来る。自分の仕事場から遠く離れているからであろう。
日本でもよく見かける種類の木でも、少しずつ違いがある。一般に、西洋のものは大きい気がする。写真の木は、日本の山の谷間でよく見かけるサワグルミと同じ種類であるが、コーカサスサワグルミと呼ばれ、中央アジアの原産である。日本のサワグルミやシナサワグルミと比べて、葉の長さも、果穂の長さも1.5倍程度大きい。雌雄同株で、花は4月頃開花する。ヨーロッパで広く公園樹として使われる。
学名はPterocarya fraxinifoliaで、クルミ科サワグルミ属である。