オノエヤナギ (2005.10.2、2010.4.22)

上高地でケショウヤナギと思って撮った写真を、掲載したところ、名古屋大学の星川氏から、「ケショウヤナギの頁を見たところ、写真がケショウヤナギのものと異なる(ケショウヤナギは葉が小さく、もっとずんぐりしている)と思われます。」とご指摘を頂きました。全くその通りで、ケショウヤナギの葉は、葉脈もそんなに目立たない、全縁の優雅な形をしています。
上高地と言えばケショウヤナギと思いこんでいたのが間違いで、梓川の川沿いにはオオバヤナギ、オノエヤナギ、エゾヤナギ、カミコウチヤナギなど、色々の種類のヤナギが混在しています。これらのヤナギの中で、写真のものに最も近いのが「オノエヤナギ」で、葉が細く、先端が鋭く尖り、縁が裏側に巻く傾向があります。また、葉の縁には波状の細かい鋸歯があり、表面は光沢があるとされています。
高さ5-10mの落葉中高木で、3-5月にヤナギ科特有の尾状花序を出します。奈良県以北の本州、北海道、四国に分布し、川岸によく見られます。
学名はSalix sachalinensisで、ヤナギ科(Salicaceae)ヤナギ属である。
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元同僚の新田夫妻に但馬妙見山に連れていって頂いた。名草神社にあるザゼンソウを見るためである。神社の駐車場に沢山の花を付けたオノエヤナギが育っていた。雨に濡れてやや精彩を欠くが、今が盛りのようで、花は元気であった。(2010.4.22)

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