夜、花火のように開く神秘的な沖縄の花「サガリバナ」は、とみに有名である。そのサガリバナが開く様子を、写真家である中島さんの見事な腕が捕らえた写真である。次のようなお便りを添えて頂いた。
「小さな丸い蕾の中にたたみ込まれていた、糸のような花びらが徐々に緩んできます。一旦開いたら、花火のように広がり、元通りにはしまえない精巧な秩序があります。ほのかな香りとともに、この一時間は神秘的な光景です。」
南西諸島から東南アジア、熱帯アジアにかけて、マングローブが生育するような水辺に育つ常緑の中高木である。6-8月に30-50cmの総状花序を下垂させて、夜の間だけ白やピンクの芳香の良い花を開く。
学名は、Barringtonia racemosaで、サガリバナ科である。
明るいうちは、まだ、蕾
暗くなって、ゆっくりと開き始める
無数の雄しべが現れて、徐々に伸びてきます
花火のように、満開!
一ヶ月くらいすると、やはり下がって実がつきます。サガリミです。