先日、メールでカイヅカイブキの手入れの仕方を聞いてこられたので、 梅本さんにご返答をお願いしました。その時、カイヅカイブキのページが 無いことに気付き、梅本さんが写真を送って下さいました。
「巨木探訪」のページには、カイヅカイブキ(ビャクシン)の巨木が 幾つか挙げてあります。日本一は兵庫県の法雲寺のものですが、 鎌倉の建長寺の大ビャクシンは有名です。
***************************************************************
和名 : カイヅカイブキ
別名 : カイヅカビャクシン
学名 : Juniperus chinensis cv. pyramidalis
科名 : ヒノキ科ビャクシン属
本種は、生垣などに多用される、馴染みの樹種の一つであります。 (特に、関西地方で多く見られます。) 母種は、主に暖地の海岸近くに分布する「ビャクシン(イブキ)」です。
特徴としては、日当たりを好み、石灰岩質のやや乾燥気味の土壌が適します。 公害や排気ガスなどにも大変強いので、「キョウチクトウ」などと同様に 都市部でも随分多用されています。庭園木としても、非常に存在感があります。
私達がよく目にする剪定された樹形と、自然樹形(放任樹形)とは、随分違うもので、 放任した姿は、画像の様に枝先が尖り、側枝が斜上して螺旋状に伸びます。 その先端部は北方を向いている事が多いのですが、之は本種が光の刺激に対して、 「背日性」である事を示すもので、「カイヅカイブキ」の隠れた特徴の一つです。
画像は、小石川植物園で撮影致しました。堂々とした荒々しい其の姿に 来園者の方達も「之、生垣に使う、丸い感じの木でしょう?!」と、 思わず驚いてしまいます。尚、私が手にしているものは、本種の「球果」です。 樹形に似合わず、とても控え目な感じですね^^。
***************************************************************