イチジクなどと同じだが、常緑蔓性の木である。これはヒメイタビでしょうかと野坂さんからお便りを頂いたが、梅本さんの鑑定によると、オオイタビと言うことであった。ヒメイタビとオオイタビの区別はなかなか難しいが、葉の感じが異なる。オオイタビの葉はヒメイタビよりやや大きく(5-10cm)、柔らかい感じがする。ヒメイタビは表面の光沢が強く、先が鋭く尖る。イチジクを小さくしたような果実は、オオイタビは3cmほどあるがヒメイタビは2cm程度で小さい。
写真のお宅は、オオイタビの蔓性の木をうまく刈り込んで綺麗な生け垣になっている。刈り込んでいるので実が付きにくいようだが、野坂さんはうまく見付けて写真にとって下さった。雌雄異株の木で、イチジクと同様中に花の詰まった花嚢をを付ける。雌花の花嚢は11月頃にに熟す。
学名はFicus pumilaで、クワ科イチジク属である。北海道以外の日本各地で見られる。
10月の花嚢
葉の先端は鈍く、基部はハート型(スペード型?)になることが多い
葉の裏は灰白色
綺麗な生け垣にしつらえてある