日本特産の常緑針葉樹の一つである。NHKの大河ドラマ「樅の木は残った」では、仙台の樅の木が出てくるが、東北大学のある青葉山には大きな樅の木が多い。モミは東北南部以南の日本各地に分布し、北海道に分布するトドマツと、日本のモミ属の勢力分野を二分する。本州南部では既に紹介したウラジロモミが重なって分布する。
5月頃枝先に黄色い雄花を付ける。雌花は緑色で10-15cmの円筒状の球果に育つ。葉は、基部が細く、先端が2つに割れているのが特徴で、裏は気候帯の白い2本線が目立つ。
学名はAbies firmaで、マツ科モミ属である。
葉の裏面には、2本の気孔線がはっきりと見える
特徴ある幹と樹形
京都御苑のモミの木