モッコクの花を撮すのは難しい。昨年は蕾がなかなか開かないので、まだまだと放っておいたら,数日で花が咲き終わっていた。今年は、毎日のように眺めていたら突然つぼみが一斉に開いて花が咲くタイミングをうまく捕らえることが出来た。
モッコクは上品な葉をしているので、公園や庭木によく用いられる。6ー7月に写真のような花を下向けにつける。秋には褐色の果実となる。
初めてモッコクを知ったのは、東京大学の駒場4号館の玄関で、赤黄色の実を見たときである。いまはこの建物も無くなってしまった。注意してみると大学校内にはモッコクが随分と植えられている。京大では工学部旧土木工学教室の南側が、モッコクの庭になっている。巨木では、新幹線三島駅の近くの三島神社に立派なモッコクがある。
学名はTernstroemia gymnantheraで、ツバキ科モッコク属の常緑高木である。
両性花
雄花
モッコクの実(10月)
中が弾けて赤い種子が顔を出したモッコクの実(11月)
モッコクは常緑であるが、少しずつ紅葉して入れ替わる(11月)
葉の裏は白い
樹皮
庭木として愛用されるモッコク