京都で実習に来た東大の加藤さんと一緒に、大阪市大植物園で楽しい一時を過ごした。さすがに、プロだけあって、加藤さんと木を見て回ると、木々が一層豊かで興味深いものに見えてくる。
昨年は田中さんの写真でしか見なかったゴンズイの実を、加藤さんが早速に見つけてくれて、近くから写真を撮ることが出来た。ゴンズイは中型の落葉樹で、5-6月に淡緑色の小さな花を付ける。今の時期には真っ赤な実が人目を引く。半月状の袋果が熟してはじけると、中から艶のある黒い種子が覗く。幹にも縦縞の白い皮目がありよく解る。
学名はEuscaphis japonicaで、ミツバウツギ科ゴンズイ属である。
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橋口さんから、秋の風情たっぷりの写真を送っていただいた。ゴンズイの実も、こうしてみるとなかなか美しい。お便りには「昨日、笠置駅から歩いて 笠置寺~柳生~忍辱山の里まで秋を楽しんできました」とあった。その途中で写されたホットな画像である。(2008.10.4)
「愛用のデジカメC-1400Lに収めようと、今朝ラジオ体操の後、自転車で再度水元行となりました。土曜日ですので、水元公園に着いた7時半頃には釣り師も、朝の散歩の人たちも結構来ておりました。今日の目的はとにかくゴンズイですから、水元公園の最奥へ向かいました。昨日は紅い花と思っていたのですが、クローズアップレンズをつけてじっくり見たら、それは花ではなく実でした。(ゴンズイはご存じのごとく、海にいる魚でナマズを小さくしたような、鰓の棘で刺されると痺れるような痛さを感じる魚です。この魚の皮膚に幹の模様が似ているのでこの植物はゴンズイと名付けられたようです。)」