京大の北部食堂の東側に、5月になると花を付ける木があり「コバタゴ」と書いてあった。名前が気になっていたが、「小葉+タゴ」の意味で、タゴ(あるいはタモ)とはトネリコの事である。確かに花はアオダモと似ている。ヒトツバタゴのタゴも同じ由来である。これらの木はいずれもモクセイ科の一員である。数年経って行ってみたら、自転車置き場が新設されて木が無くなっていたのでがっかりした。なお、京大植物園の名標板の学名はFontanesia phyllyraeoides Labill.となっており、若干種類が異なるものも、コバタゴと呼んでいるのであろう。
花は5月に咲き、写真で見るように長く突き出た雄蘂が特徴的である。植物園では見かけるが街で見たことはない。
学名はFontanesia fortuneiで、モクセイ科の落葉中高木である。中国原産。別名をカラユキヤナギという。