カワラハンノキは、その名の通り、谷川などの水辺に生える落葉小高木である。
カバノキ科の木々は、シラカバ、ミズメ、ヤシャブシ、アサダ、ツノハシバミなど、どれも雄花序を下垂させる特徴的な花を付けるが、開花の時期はまちまちで、2月から6月にわたる。ハンノキやカワラハンノキはもっとも早く、2-3月の早春に花を開く。
久しぶりに京都府立植物園を訪れて、生態園の水辺にカワラハンノキの花が咲いているのを見つけた。何度も来ているのに、この木があることに気付かなかった。冬枯れの中では、青葉に隠れて今まで気づかなかった小高木がよく見えるようになる。冬の余得である。
学名はAlnus serrulatoidesで、カバノキ科ハンノキ属である。
下垂する雄花-もうすぐ開花を迎える
雌花-上を向いて咲く
8月の若い果穂