カロライナジャスミン-(2003.3.21、2004.5.3)

むかし阪急電鉄豊中駅の近くにあった豊中病院が移転した後にジョイフルガーデンという植木店が入って、沢山の花と花木を並べている。植物園に行く余裕のない休日は、家族で連れ立ってここに花をあさりに行く。結構な数の低木がおいてあり、春は花で賑やかである。良い香りに釣られてふと見ると、カロライナジャスミンが蕾を一杯に付けて並んでいた。
芳香が強いのでジャスミンと呼ばれているが、ソケイや羽衣ジャスミンなどのよく知られたものがモクセイ科であるのに対して、本種はマチン科である。マチン科（Loganiaceae）を日本では「フジウツギ科」と称することもある。鉢として出回っているが、関東以南では庭に植えることもできる。豊中の都市緑化植物園の薬草園では、よく育ったカロライナジャスミンが見事な花を付ける。花期は長く、3月から7月まで次々と咲く。
学名はGelsemium sempervirensで、マチン科ゲルセミウム属である。北アメリカ南部、メキシコ、中米原産の常緑蔓性低木。英名はCarolina yellow jasmine。