イソノキの花と葉、そして実の写真をよしゆきさんから送っていただいた。掲載が遅れてしまったが夏のことである。これまでは、稗圃さんから送っていただいた1枚の写真しかなかったが、これで色々な部分をご紹介することが出来る。以下はよしゆきさんからのメールの一部である。
「去年の秋にイソノキらしいものを見つけて、初夏に見に行ったときには少し開いた蕾の状態で、あまり観察もしませんでした。でもイソノキはあまり花が開かないそうですね。これが花が開いている状態だったのかもしれません。それで今回、実がなっているのか確かめに行ってきました。丸い実がついていたので、イソノキに間違いないようです。」
一年を通じて木々を観察されるので、よしゆきさんの木々についての知識はとても豊富である。イソノキは葉脈が綺麗でよく目立つが、ミズキほど曲線は強くない。
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7月に稗圃さんから送っていただいたイソノキの花の掲載が随分と遅れてしまった。今頃は実がだんだんと大きくなっている頃だろう。今年の秋の赤い実と、来年7月に花の開いた写真が、稗圃さんから送られてくるのを楽しみにしよう。
日本全土で見られる落葉低木で、6-7月に葉腋に小さな小さな黄色の花を付ける。秋には5mmほどの美しい赤い実に育つ。
学名はRhamnus crenataで、クロウメドキ科クロウメドキ属の落葉低木である。crenataは、小さな丸い歯の意味で、葉の細かい鋸歯を指す。写真で見ると全縁のように見えるが、縁には小さな鋸歯が続いている。
花は、まだ蕾(稗圃さん撮影)
以下は、よしゆきさん撮影
花は開ききらず、のぞき込むと雄蘂と雌蘂が見える。
葉脈の綺麗な葉。葉脈は裏面に隆起している。
裏面は葉脈上にのみ僅かに毛がある。
直径5mm程度の赤い実が付く