ツゲと呼ばれている木には、ツゲ科ツゲ属のツゲ(本ツゲ)と、
モチノキ科のイヌツゲがある。ツゲの櫛などの細工に使われるのは本ツゲであるが、生け垣や庭木としてはイヌツゲの方がポピュラーである。<br>
イヌツゲの花は地味で、枝の下に咲くので、気付くことは少ない。
この季節、そのツゲの花が咲いている。雌雄異株で、写真のものは雌花である。ツゲの花は淡黄色で葉腋(枝の付け根)に数個が固まって咲くが、
イヌツゲの花は葉の腋から花序がのびて4弁の白黄色の花を付ける。ツゲの葉は全縁であるが、イヌツゲの葉の先は、わずかに細かい鋸歯になっている。
学名はIlex crenataで、モチノキ科ツゲ属である。