ミカン科の木には色々のものがある。ミカン、ユズ、レモン、キンカン辺りは、イメージが湧きやすいが、キハダやサンショウは香りを除くとミカンというイメージではない。それがコクサギやゴシュユになると、もうとてもミカンとは結びつかない。
ゴシュユは中国南部原産で、江戸時代に薬用として渡来した。中国北部から朝鮮にかけて分布するものは「チョウセンゴシュユ」または「イヌゴシュユ」と呼ばれる。写真のものは雄花で、雌花はゴシュユの写真のものに似ているのであろう。花は5mmほどのものが集って5-10cm程度の集合花を形成する。写真のようにかなり大きくなる落葉樹である。
学名はEuodia danielliiで、ミカン科ゴシュユ属である。
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ミュンヘンの新植物園で、イヌゴシュユが一杯に花を付けていた。ゴシュユよりやや遅れて花を付けるようである。葉はゴシュユほど分厚くなく、艶も少ない。(2003.8.31)
ミュンヘンで写したイヌゴシュユの花