地下鉄日比谷線を六本木で降りて、東洋英和のある鳥居坂を下り、
シンガポール大使館を左折して、最初の通り(雑色通り)を400m程
下る(南下する)と右手に善福寺への入口がある。山門左手の墓地の中に
堂々と立っているのが、国の天然記念物の「善福寺の銀杏」である。<br>
木の正面に石碑があるのが見通しを悪くしているが、裏に回ってみると
全体が眺められる。1m近い気根が乳のように垂れ下がっており、さすがに雄大な銀杏である。空襲で一部が炭化して背丈は低いが(それでも15m程度はある)、勢いは盛んである。幹周り10.4mで都内の銀杏では
最大である。樹齢750年と推定されている。親鸞上人が地にさした杖が
大木になったと言い伝えられ「杖イチョウ」とも呼ばれる。横に親鸞上人の立像がある。