富山県氷見市「上日寺の大銀杏」

富山県高岡市から氷見線に乗って終点の氷見で下車、駅から500mほど西に歩くと朝日山公園がある。この公園の入り口に上日寺という真言宗の古刹があり、本坊の前に大銀杏がある。幹周り12mの銀杏からとれる銀杏は1000リットルに達すると書かれている。上日寺は「銀杏精舎」とも呼ばれているが、これは、白鳳10年(681)当寺建立の際に観音菩薩を安置し、その霊木としてこの木を植えたことに由来するという。
大小無数の気根が垂れ下がっているが、その先端が削り取られているのは、乳の出ない母親が、乳が出るようにと祈って煎用した民俗信仰のためである。
朝日山公園は、大きな樹木の多い鬱蒼とした公園で、頂上付近の見晴らし台からは、七尾湾が見渡せ、天気の良い日には遠く立山連邦が見える。

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