これも、よしゆきさんの傑作集の一つ、ヒロハゴマギの完全セットである。
ヒロハゴマギは、ゴマギの変異種で、葉が広いものを言う。長さもゴマギより数センチ大きい。ゴマギが関東地方以西に分布するのに対して、本州北部・日本海側に分布する。4-5月に白色の小花を密集して付ける。核果は9月頃に赤くなり、ガマズミなどと同じく、美しく木々を彩る。枝や葉をこすると胡麻のような香りがすることから胡麻木と呼ばれる。
よしゆきさんによれば、早春のゴマギの葉の展開は他の木に先駆けて始まるので、他のガマズミ属の木々と区別できると言う。写真をヒロハゴマギと同定したのは、葉の大きさからだが、木の高さや分布域から見て、ゴマギとの交配種かも知れないと言うことであった。
学名はViburnum sieboldii var. obovatifoliumで、スイカズラ科ガマズミ属の落葉小高木である。本州の日本海側(東北、北陸地方)に分布する。
花(2008.5.17)
葉(2008.5.17)
全体(2008.5.17)
実(2007.9.8)
実(2007.12.23)
冬芽-頂芽(2007.12.23)
短枝の冬芽
幹(2007.12.23)