色の鮮やかなヒペリカム・ヒドコートの方がキンシバイよりも普及してきているようであるが、類似種にもう一つ、ヒペリカム・アンドロサエマムがある。ちゆきさんが送って下さった。
写真で解るように、この品種の特色は実が綺麗なことであり、生け花にも用いられる。花の直後に実が育って赤い色を付けるがやがて順次黒くなる。原産地は中近東、南ヨーロッパである。
園芸品種で、学名はHypericum androsaemum、オトギリソウ科オトギリソウ属である。別名を小坊主弟切(コボウズオトギリ)という。
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ドイツのゲッチンゲン大学(ノーベル賞受賞者が何十人もいることで有名)の植物園が、マックスプランク研究所の向かい側にあり、研究者の憩いの場所になっている。しばらく滞在する機会があり、この植物園にはよく出かけた。ここには、常緑樹のコレクションが多いが、いくつかの低木も混じって花を咲かせている。そんな中に、以前ちゆきさんに送ってもらったヒペリカム・アンドロサエマムがあり、花を付けていた。ちょっと懐かしくなってシャッターを切った。
ゲッチンゲン大学植物園で撮影(2006.7.1)