5-6月に咲くエゴノキの白い花は実に可愛いので、最近は庭木として人気が高い。そのエゴノキの秋の有様を櫻井さんが送って下さった。写真を見て「これは凄い!」と思わず声を上げた。鈴なりのエゴノキの実が見事に写真に捕らえられている。こんなに沢山の実が生った木を見たのは初めてである。
果皮に包まれた実、果皮がめくれた実、種子が見えている実、と様々な時期の実が同居しているのが面白い。この果皮には有毒なエゴサポニンが含まれていて、水に溶かすと石鹸のように泡立つ。種子にもエゴサポニンが含まれているが、ヤマガラなどが種子を食べる晩秋には種子中のエゴサポニンは減少するそうである。
学名はStyrax japonicaで、エゴノキ科エゴノキ属の落葉低木である。櫻井さんは、八王子市別所松木公園で撮影された。