柊と書く。ヒイラギは、花の少ない11月に咲く貴重な花である。ヒイラギの葉は鋭い棘を持ち、「悪魔除け」の御利益があると考えられているが、芳香のある可愛らしい白い花を付ける。実は年を越して翌年に黒紫色に色づく。京都のちゆきさんから綺麗な実の写真が届いている(中段)。
節分に、ヒイラギの枝にイワシや小魚の頭を突き刺して門口におき、鬼や厄を追い払う風習があり、庭木として玄関に植えることが多い。11月21日、豊中の我が家の玄関で撮した。昨年より1週間ほど花期が遅れているが、沢山のミツバチが集まっていた。この木は雄木なので残念ながら実が付かない。
なお、クリスマスに使う赤い実の付いたトゲのある葉は、アメリカヒイラギあるいはセイヨウヒイラギ(ともにホリーと呼ばれる)のもので、モチノキ科に属し、ヒイラギではない。これらの木は、5ー6月に花を付ける。
学名はOsmanthus heterophyllusでモクセイ科モクセイ属である。
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ちゆきさんから、6月に雌木になった紫の綺麗な実の写真を送っていただいた。また、12月には、その木の花を写していただいたが、まだ子房が発達していないので、花柱の色が赤みがかっている以外には、大きな特徴が見られないようだ。(2005.12.4)
雄木の花
雌木の花ー花柱が赤く見える(ちゆきさん撮影、2005.12)
雌木についたヒイラギの実ー黒紫色が美しい(ちゆきさん撮影、2005.6)
ヒイラギの葉と樹皮