埼玉在住の西野さんから素晴らしい写真が届きました。
今が盛りの「牛島の藤」です。
西野さんからのお便りを紹介します。
「東武野田線、その名も「藤の牛島」駅から歩いて10分(埼玉県春日部市牛島),住宅と農地の混じったあたりの古い屋敷の中にあります。2本の藤のための棚は、一辺が歩いて約30歩のほぼ正方形。小雨の中、根まわり10m2,複雑にこんがらがった幹が黒ずみ、苔むしているのはさすが貫禄ですが、見事に垂れ下がった花房の列からは、樹齢1200年??と言う感じ、老いのかけらもないと言ったところです。今年は全般に花期が早まっているようですが、普通の年は五月初旬が見頃だそうです。」
牛島の藤は、昭和3年に国の「特別天然記念物」に指定された、我が国で最大最長寿の藤といわれています。樹齢は1200年以上といわれますが、手入れがよく、見事な花を付けます。木として巨木にはなりませんが、古代より人々に愛されてきた木ですので、各地に代表的な藤が知られています。
岩手県一戸町の「藤島の藤」、宮城県川崎町の「滝前不動の藤」、宮崎市の「宮崎神社の大白藤」、福岡県黒木町の「黒木の藤」、謡曲「熊野」に登場する静岡県豊田町の「熊野(ゆや)の藤」など、数えればきりがないほどですが、写真の「牛島の藤」は、代表と言って良いでしょう。