日本の代表的なブナはブナあるいはシロブナ(Fagus crenata)イヌブナ(Fagus japonica)である。ブナの幹は灰白色で、大きい
ものはまだらになる。イヌブナはどちらかというと黒い。ブナ林の新緑、紅葉は特に美しく、秋田-青森県境の白神山地のブナ林が世界遺産になった事で一躍有名になった。花は5月頃花付き、雄花は写真のように下に垂れ、雌花は上向きに付く。秋には実を食べることもできる。
イギリスのブナはBeech(Fugas sylvatica)と呼ばれるものがそれで、樹皮は黒い。写真のものはpurple beechと呼ばれ、若葉や花がが赤紫である。
ブナ科ブナ属である。京大農学部植物園およびロンドンのKew Gardenで写す。
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「わくわくスロー登山」のホームページを作っておられる長友さんから、ブナの実の写真がお便りと共に届きました。(6枚目の写真です)
「山形県月山の麓にある県立自然博物園でブナの実を拾ってきました(10月10日)。その辺りはまだ色づいてはいなかったのですが、実はたくさん落ちていました。教えられたとおり炒っておいしく食べました。.....「今年はブナの実が豊作なので熊はあまり里には来ないはず」との話でした。」
Kew Gardenで写したブナの花
ブナの花の季節-京大農学部植物園 2005.4.12
天城峠のぶな林(2004.11)
実を付けたぶなの木(ベルギー国立植物園 2004.10)
ブナの蒴果と弾けた実(長友さん、2005.10)
ブナの落ち葉の間から、実生の「ブナモヤシ」が育っている(月山 2003.6)
ブナの紅葉(京都府立植物園、2004.12)
Purple Beech(Kew Garden)