大きな広い葉が燃えるように黄葉する、美しい楓である。春もまた、黄色の可愛い花と若葉の緑が美しい。イロハモミジやハウチワカエデの花が赤いのに、イタヤカエデは黄色の花を付ける。それも下垂せず上向きに、葉の出る前に咲くので、若葉が出るように見える。
万博公園には低木があって蕾は写したが、開いた花を写す機会がなかった。京都植物園のものは背が高く、落花した花を写すのが精一杯であった。(2001.4)
学名はAcer monoで、カエデ科カエデ属である。
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月山の6月、イタヤカエデは満開である。葉の展開よりも早く、木一面に黄色い花を付ける。近づいてみると一つ一つの花がとても可愛い。一つの房に付く花達の集まり方が、一房ごとに変化に富んで、まるで、競い合う生花展を見る心地である。(2003.6)
まだ硬い蕾 まさに開き始める花の蕾
樹皮 開いた花