アブラギリ-油桐 (Aleurites cordata、2004.5.15、2007.6.10(よしゆきさん))

シナアブラギリの大きな葉と実には良くお目にかかるが、アブラギリにはなかなか会えない。先日、市大植物園を歩いていたときに、木の上にちらりと白いものが見えた。谷の斜面に生えたかなりの高木であったので、気を付けて近づいて見ると、幸い下の枝にも小さな花が付いていた。アブラギリの花にやっと出会った。

10mを越す落葉高木で、雌雄同株である。中国原産で、その名の通り種子から桐油をとる。5-6月に2cm程度の花を付ける。写した花は雌花のようである。先端が2つに割れた3本の花柱が付いている。雄花には多くの花糸があり先端が黄色くなる。時間と共に花の基部や花糸は赤みを帯びてくる。葉は大きく3裂したものが多いが、卵形のものも混じる。特徴は、葉の基部に角のように2本の蜜腺が付きだしていることである。シナアブラギリでは、このように突き出すことはない。

学名はAleurites cordataで、トウダイグサ科アブラギリ属である。別名をドクエという。関東以西の日本全土に分布する。野生と言うより、油を取るために各地で植えられたのではないかと思われる。

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いつも貴重な写真を補充して下さるよしゆきさんからアブラギリの雄花・実・冬芽の写真を送っていただいた。それを機会に、これまで載せてい無かった写真も加えて改訂した。よしゆきさんは「アブラギリは山へ行けばどこにでもある感じで、よく見かけます。」と書いておられるので、山陰の山地でもよく植えられているのであろう。

以下はよしゆきさんが補充して下さった写真である

 

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