沖縄の海洋博跡地にある亜熱帯植物園はなかなか充実した植物園で、一日いても見飽きることはない。ここで、薄いラベンダー色の花が咲いているのを見付けた。葉が大きくて、まるで大型の野菜のようであるが、立派な灌木である。
英名をクラウンフラワーという。薄紫の上品な色とはっきりした5角形が、いかにも王冠の威厳を与えている。ハワイやタヒチでは花をレイに使い、バングラディシュでは、この根をAkond mulと呼んで、薬用に使うということである。
別名をmilk weedとも呼び、茎や葉を傷つけると、白い乳汁の液が出る。この液は有毒で、かぶれることがある。
学名はCalotropis giganteaで、ガガイモ科カロトロピス属で、インドからインドネシアにかけての地域が原産地と考えられる常緑低木である。