環境庁のレッドリストにも載っている稀少絶滅危惧種の木である。我が国では石垣島の米原群生地と、西表島の星立、ウブンドル群生地にしか自生しない。1種1属の木で、まだ南西諸島が大陸と陸続きであった頃に南方から拡がってきたものと思われている。
高さ20mになり、葉は90対以上の小葉からなる。特に、根に特徴があり、写真のように地上数十センチのところで広がり始める。雌雄同株で肉穂花序の上部に雄花下部に雌花を付ける。写真のものは、もう実になっている。
学名はSatakentia liukiuensisで、ヤシ科ヤエヤマヤシ属である。liukiuensisはもちろん「琉球の」の意。