可愛い名前である。尤も、チャンは中国音の「青」で、炭化水素類の意味のようだ。昨年は写真を撮り逃がしたが、今年は大阪市大植物園と京都府植物園で写すことが出来た。加藤さん、梅本さんからも写真を頂いた。以下の解説は加藤さんです。
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アブラチャン…3月中旬~下旬・小石川植物園
本州、四国、九州などに分布する雌雄異株の落葉低木で、早春の山に彩りを添えてくれる樹です。葉に先立って緑がかった黄色の花をたくさん咲かせます。クスノキ科なので、葉や枝はよい香りがします。
アブラチャンという名前は、実から油がとれることから来ています。樹皮にも油が多く、燃えやすい木だそうです。“チャン”は 瀝青(コールタール・アスファルト…)のことだそうです。
根元から数本~数十本の幹が群がって立つので“ムラダチ”という別名があります。去年、高尾山に行ったとき、50本以上も出て いるものを見ました。
学名はParabenzoin praecoxで、クスノキ科クロモジ属です。praecox は「早期の・早咲きの」という意味です。 *******************************************************************
アブラチャンの秋の実の美しい写真を、「小さな盆栽たち」というホームページを開いておられる萬さんから送っていただいた。山梨県 北巨摩郡 高根町付近の山中で写されたとのことである。すでに1/3程度の実では、割れて種子が覗いていたそうである。